東京・日本橋の30代税理士開業日記

最近は、「税理士は不要」と思われている方も一定数いらっしゃるようです。

確かにクラウド会計の発達により仕訳が自動化するにつれて、これまでの税理士(事務所)の業務の一つであった記帳代行の仕事を税理士に依頼することは少なくなるかもしれません。

とはいっても、クラウド会計の自動仕訳はまだまだ完ぺきではありませんし、自動仕訳では対応できない、税理士でなければ解決出来ないこともまだまだたくさんあります。

なので、会社の規模等にもよりますが、税理士は顧問契約するのが最良だと言えます。自身の力で会計入力から申告書まで作成できなくないかもしれませんが、大きな事故を起こす可能性も少なからずあります。

とはいえ、税理士と顧問契約をすることに高い壁を感じている方も少なからずいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、当事務所で出来ること、出来ないことや仕事のスタンスついて書いていきます。

先述したように、クラウド会計の発達によって、仕訳が自動化されてきており、ある程度は自社で記帳もできるようになってきています。

なので、当事務所のベーシックプランは、ある程度は自社で行い、分からない所だけチャットやメールで聞けるようにしておき、その代わり面談回数を少なくすることで、これまでの顧問料の相場より低く顧問料を設定することにしています。

ベーシックプランを設定した理由としては、これまでの会計事務所に対するお客様の感想を聞くと、レスポンスが遅い、連絡が取りづらい、面談をしても担当者が書いてある数字を説明するだけであまり意味を感じていない等の話をよく耳にしていたからです。

それであれば、形式ばった面談は少なくして、お客様が必要に感じたものをチャット等でご質問いただき、それに対して当事務所がスピーディにお応えするというのが最適ではないかと考えました。

このような形を取ったことで、事務所側はレスポンスをスピーディに、お客様側も聞きたいことをタイムリに聞くことが出来るということが実現できています。

面談の回数が少なくても、チャットやメールで日常から連絡を密に取っているため、十分にご満足いただいているようです。それでも、決算時など重要なイベントが発生する際は対面での面談をしておます。

ベーシックプランでは、節税提案ももちろん行っております。

この節税提案ですが、小規模な会社であれば、特別なものはありません。なので、どの税理士にお願いしても提案される節税は変わりません。

法人税の計算の結果も、税理士によって変わることはありません。

よって、税務業務だけを税理士に依頼するのであれば、低価格の顧問料でそれなりにやってくれるところを選ぶので良いのかと思います。

それを踏まえると、当事務所のベーシックプランはリーズナブルな価格でそれなりのサービスが提供できる合理的なプランになります。

それから、融資の相談などの専門外のご相談についても乗っておりますし、提携する専門家も紹介しています。

当事務所は、税金のことだけではなくお金全体のこともサポートしたいと考えており、「アドバンスプラン」という予算管理サポートを3ヵ月に1度の定期面談で行うプランも用意しております。

予算管理サポートでは、Manageboardというクラウド予算管理システムを使用しています。Manageboardでは、将来の資金繰りのシミュレーションも出来ますので、〇か月後に資金繰りが厳しくなりそうだから、借入を検討しよう等、先手のアクションに結びつけることができます。

税理士に、未来の経営についても見てもらいたいというお客様もおりますので、そんなお客様のお力になれるようにご用意したプランになります。

税理士事務所も病院と同じで、専門分野がある程度決まっています。

当事務所は、売上高5億円程度くらいまでのお客様を中心とした事務所になりますので、これより規模が大きな会社については、対応が不可能というわけではありませんが、専門というわけでもありません。

また、相続税に関しましても初期のご相談には対応しておりますが、申告書の作成等に関しては提携する税理士に依頼をしております。

なぜ対象分野を絞っているかと言いますと、闇雲にお客様の数を増やしたり、仕事を増やしたりすることで、既存のお客様への対応を疎かにしたくないからです。

大手の税理士法人では、とにかく数を増やすことに集中していて、営業の時点では税理士が来て対応も良くて契約したけど、担当したら新人だったり、対応が悪い、といったことがあると良く聞きます。

私自身はそこまでしての拡大は考えていませんし、従業員を雇用するにしても、しばらくは自分の目の届く範囲で事務所を運営をしたいと考えております。

ここまでで、当事務所で出来ること出来ないことを述べてきましたが、ここでは書ききれないことはまだまだたくさんあります。

税理士との顧問契約は、相性が大事になってくるかと思いますので、これからも当事務所の考え等は積極的に発信をして、お客様が当事務所をご検討いただく際に、少しでも参考になればと思っております。