ひとり社長が税理士変更でブラックな経費を“グレー”にできると思っているなら、ちょっと待ってください
「もう少し柔軟に対応してくれる人に変えたい」
そんな思いから、税理士変更を検討しているひとり社長の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「税理士を変えたらブラックな経費もなんとか処理してくれるかも?」と考えている方に向けて、税理士の立場から現実的な話をしていきます。
「もっと柔軟に対応してくれる税理士に変えたい」と考えること自体は、ごく自然なことです。
ただし、ここで注意したいのが、柔軟な対応=どんな支出でも経費で落としてくれるという誤解です。
本来の“柔軟さ”とは、
曖昧な内容の支出について、経費として整理できる可能性を一緒に検討してくれる
グレーゾーンについて、落としどころを提案してくれる
事業内容や業種に即した処理を考えてくれる
といった、ルールの中で現実的な判断をしてくれる姿勢のことです。
税理士によって多少のスタンスの違いはあるにしても、ブラックな支出を無理やり経費にすることを「柔軟な対応」とは言いません。
経費には、グレーゾーンと呼ばれる領域が確かに存在します。
税理士の役割のひとつは、このグレーな支出に対して「こう処理すれば問題になりにくい」「説明が通るように整理しましょう」と提案することです。
ただし、完全にプライベートな支出や、根拠のない水増しなどの明らかなブラックは、どう整理してもブラックのままです。
税理士を変えたところで、そこは変わりません。
「グレーは工夫できる。でもブラックは無理」。
これが、どの税理士でも基本スタンスだと思ってください。
税理士変更を検討する際、つい「優しそう」「ゆるそう」「なんでも大丈夫って言ってくれそう」という人物像に惹かれてしまうこともあります。
でも、それって本当に安心できますか?
本当に頼れる税理士は、
ダメなものはダメと、はっきり伝えてくれる
判断に迷う支出も、説明責任を考慮して処理方法を提案してくれる
あとから税務調査で問題にならないよう、リスクの説明もしてくれる
そういった**“現実的で責任のある対応”ができる人**です。
「なんでもOK」と言うだけの税理士は、一見ラクですが、いざというときに守ってもらえるとは限りません。
税理士を変えることはもちろん可能ですし、自由です。
ただ、変更する前に一度立ち止まって、自分が何に困っているのかを整理してみてください。
たとえば、
経費の判断に不安があるのに、きちんと説明してくれない
上から目線で「これはダメ」と一方的に言われてしまう
相談しても曖昧な反応で、納得できる答えがもらえない
こういった悩みは、相性やコミュニケーションの問題かもしれません。
もっとフラットに会話できて、現実的なアドバイスをくれる税理士に変えることで、気持ちよく事業に集中できるようになるかもしれません。
ちなみに、当事務所もそうした“距離感”を大切にしている事務所です。
「この領収書、経費になる可能性ありますか?」といった素朴な質問にも、ちゃんとお応えします。
ただし、当たり前ですが、脱税につながるようなアドバイスはしていません。
税理士を変えることで、経費処理の不安やモヤモヤが解消されることもあります。
ただし、「ブラックな支出をうまく処理してもらえるかも」という期待が強すぎると、また別のミスマッチが起こるかもしれません。
ダメなものはダメと伝えてくれる
グレーは整理の仕方を一緒に考えてくれる
相談しやすく、上から目線じゃない
そんな“ちょうどいい距離感”で対応してくれる税理士が、ひとり社長にとってはベストな存在です。
当事務所では、そうしたスタンスを大切にしています。
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