SNSやホームページで「想い」や「理念」を熱く語っている税理士事務所。
パーカーを着た集合写真、満面の笑み、キラキラした言葉が並ぶトップページ。
たしかにパッと見は「いい人そう」だし、「なんとなく信頼できそう」と思わせる空気があるかもしれません
でも、ちょっと待ってください。
それって本当に、中身のある信頼関係ですか?
最近、やたらと“人柄”を前面に出してくる税理士事務所が増えています。
SNSでは「経営者に寄り添う税理士でありたい」といった投稿が並び、
「過去に苦しんだ経験をもとに、同じような人の力になりたい」といった自己開示系の発信もよく見かけます。
事務所ホームページにはオリジナルパーカー姿のスタッフたちが並び、
笑顔の写真とともに「素敵な経営者と出会えて感謝」といった言葉も添えられています。
なんというか…ちょっと気持ち悪く感じるのは自分だけでしょうか?
信頼関係って、本来は時間とやり取りの中で自然と築かれていくものです。
それを“最初から演出しよう”というスタンスが前面に出てくると、むしろ警戒してしまう。
「この人、やたら信頼されようとしてくるけど、なんでそこまで必死なの?」と。
最近の若手税理士は、AIに仕事を奪われることへの危機感が強く、
“人間にしかできない価値”として、熱量・寄り添い・コーチングに全振りするケースが増えています。
でも、ひとり社長が本当に求めてるのは「安心して任せられること」であって、
熱意を語られることでも、過去の苦労話に共感することでもありません。
むしろ、そこにばかりエネルギーを使っていると「中身スカスカなのでは?」と感じてしまうのも自然です。
最近よく見るのが、「毎月セッションで深掘り」「伴走型の支援で気づきを与える」といった、
コーチングやメンタリングを前面に出した税理士サービスです。
もちろん、コーチング自体は悪いものではありません。
実際に成果を出している人もいますし、私自身も興味のある分野ではあります。
ただ、そうした手法がすべての経営者にとって有効かというと、それは別の話です。
これはダイエットやゴルフのパーソナルトレーニングにもよく似ています。
高いお金を払ってマンツーマンで指導を受けたからといって、成果が出るとは限らない。
結局、成果を出す人は、そもそも自分で考え行動できる人なんですよね。
税理士に高額なコーチング料を払っても、成果が出ない人は出ません。
それより、必要なときにだけ最低限サポートがあればいい、という人にとっては、
ChatGPTで壁打ちしてる方がよっぽど現実的だったりします(笑)
アイデアも整理できるし、聞いたことにちゃんと返してくれるし、変なマウントも取られない。
実際、「そっちの方がコスパいい」と感じているひとり社長は多いと思います。
ひとり社長にとって、本当に必要なのは“共感”でも“やる気スイッチ”でもありません。
ましてや、信頼関係を無理やり作ろうとしてくる演出でもない。
必要なのは、「淡々と、でもちゃんとやってくれること」。
顧問料が安くて、それなりにちゃんと対応してくれる。シンプルに、それで十分なんです。
そもそも、税理士にできることなんて限られている。
だからこそ、無理に寄り添われるより、程よい距離感の中で最低限の役割を果たしてくれる方が信頼できる。
お客様と友達になる必要なんてないし、むしろ友達のような関係になった瞬間、
ビジネスとしてはうまくいかなくなることの方が多いと思っています。
SNSの発信が熱くて、雰囲気が良さそうな税理士事務所。
たしかに、なんとなく安心感はあるかもしれません。
でも、その「いい人そう」は、あくまで演出でしかない可能性もあります。
税理士に求めるのは、信頼関係の演出ではなく、ミスのない処理とスムーズな対応。
実務がしっかりしていること、それが最優先です。
実際、これまで当事務所にお問い合わせいただいたお客様からも、
「以前の税理士が“雰囲気だけで中身がなかった”」「ちゃんと対応してくれなかった」
といったご不満をお聞きすることが多々あります。
税務顧問を選ぶときには、「雰囲気」ではなく「やってくれるかどうか」で判断するのが一番確実です。
当事務所では、ひとり社長の方に向けて、無駄なサービスを省いたシンプルな税務顧問をご提供しています。
SNSの熱量やキラキラ感はありませんが、そのぶん実務と対応にしっかり力を注いでいます。
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