ひとり社長専門税理士の顧問先に士業が多い理由とは

ひとり社長専門の税理士として多くの方とお付き合いする中で、「士業」の方の割合が非常に高いことに、改めて気づかされます。

弁護士、司法書士、社会保険労務士、行政書士など、国家資格をもとに独立して活動されている方々です。

もちろん狙ってそうしているわけではないのですが、結果的に顧問先の中で一定数を占めている。

では、なぜそれほどまでに士業と相性が良いのか?

この記事では、実際のご支援経験をベースに、その理由を整理してみたいと思います。

1. 士業の働き方と税理士の支援スタイルが自然と噛み合う

士業の方々は、ある意味「職人型」の経営者と言えるかもしれません。

規模拡大や人材採用よりも、自分の専門性に集中するスタイルを選ぶ方が多く、ひとり社長としての思想が非常に明確です。

税理士に対しても「必要なときに、必要なアドバイスがほしい」という考えをお持ちで、それがこちらの運営スタンスとよく合います。

ある司法書士の方は、「形式的なミーティングはいらないので、メールで完結できる関係が一番助かります」とおっしゃっていました。

そうした効率を重視する姿勢が、ひとり税理士にとっても非常にありがたいのです。

2. やり取りのテンポが合う

士業の方は、自分自身がクライアント対応をしているからこそ、「相手に無駄な負担をかけない」という配慮に長けています。

こちらからの連絡にもレスポンスが早く、またご自身からの質問も要点が簡潔。

たとえば、ある社会保険労務士の顧問先では、「この件、結論だけでいいので教えてもらえますか?」と、一文だけメールをいただくことも。

その分、こちらも回答は事前に下調べをし、正確さとスピードの両方を意識します。

このように、「質の高い短いやり取り」ができることも、士業の方々との相性の良さにつながっています。

3. 会計処理がシンプルで、こちらの関与も明確になる

士業の方は、売上の内容が明確で、経費も比較的シンプルな傾向があります。

毎月マネーフォワードで記帳をしていただき、それをこちらでチェック・確認する流れが定着しやすいです。

ただ「シンプル=ノーチェックでOK」ではありません。

むしろ、見落としがちな取引や、年度をまたいだ動きに気づけるよう、こちらとしては丁寧に月次チェックを行うようにしています。

会計が整っているからこそ、数字の微妙な変化や違和感にも気づきやすくなります。

こうした定期的な確認こそが、リスク回避にもつながると考えています。

4. 似た立場だからこそ、共感しやすい

税理士もまた士業のひとつ。

ですから、ひとりで事務所を運営している士業の方の気持ちは、非常に理解できます。

「紹介が止まったら不安」
「集客のために何をすればいいかわからない」
「でも、安売りはしたくない」

そんな悩みを、同じ目線で共有できる関係だからこそ、数字の話以外でも深くお話しできることがあります。

ある行政書士の方とは、「ホームページの構成どうしてます?」「SEOって本当に効果ありますか?」と、業務外のことまで自然と話が及びました。

こうした“実務以上の共感”が生まれやすいのは、士業同士だからこそ、かもしれません。

まとめ:士業に選ばれるのには理由がある

士業の方々が、ひとり社長専門税理士の顧問先に多くなるのは、決して偶然ではありません。

働き方、価値観、時間感覚、どれをとっても共通項が多く、自然と「お互いにとって心地よい関係」が築かれているのだと思います。

当事務所では、そうした関係性を大切にしながら、ひとりで奮闘されている士業の方々をしっかりとサポートしています。

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