「スタッフ紹介」「勉強会の様子」「社内イベントのレポート」など、華やかな投稿が並びます。
一見すると活気ある職場に見えますが、冷静に見てみると「これって、顧客にとって意味ある情報なのかな?」と首をかしげたくなる場面も。
ひとり社長にとって大切なのは、「この税理士、自分の話を聞いてくれそうか?」という感覚です。
今回は、社内アピールばかり優先してしまう税理士がなぜ選ばれにくいのか、
そしてどこを見れば本当に“頼れる税理士”を見抜けるのかを、中立的にお伝えします。
今どきの税理士法人は、InstagramやX(旧Twitter)で積極的に情報を発信しています。
ところがよく見ると、「社内の雰囲気」「スタッフの成長」「勉強会の開催」など、社内アピールに偏った内容が目立ちます。
これはこれで良いことなのですが、顧問契約を検討しているひとり社長にとって、本当に知りたいのは別のこと。
たとえば
・税金まわりの不安にどう向き合ってくれるのか
・自分の業種のことをどれだけ理解してくれているのか
・ややこしい話もかみ砕いて説明してくれるのか
など、“自分の悩みに寄り添ってくれるかどうか”が判断軸になります。
ある方はこう話していました。
「SNSはオシャレなんですけど、なんか“うちの職場いいでしょ?”って感じが強くて、自分が相談する場面が想像できなかったんですよね」
こうした“社内アピール偏重”には、背景があります。
その一つが、田舎コンプレックスや学生時代の承認欲求の裏返しです。
控えめだった学生時代を経て、努力して税理士資格を取得し、組織を立ち上げた。
その努力は尊敬に値します。
しかし、そこで「ようやく認められた」という気持ちが強すぎると、
つい「自分たちはこんなに立派です」とアピールしたくなってしまう。
そしてその矛先が、顧客ではなく、**外向きの“自分の評価”**へ向いてしまうのです。
こういった場合、SNSもどこか“自分を見てほしい”という空気をまとってしまいます。
その結果、本来伝えるべき「あなたのお悩み、こう解決しますよ」というメッセージが薄れてしまう。
資格や実績を持つことは素晴らしいことですが、それをどう発信するかで、信頼は大きく変わります。
税理士のSNSやホームページを見ていて、「なんか違和感があるな」と感じたことはありませんか?
その違和感の正体は、“発信の矢印が自分たちに向いている”ことにあります。
ひとり社長としては、
・自分の業界のことを理解しようとしてくれているか
・実際にどんな支援をしてくれるのか
・面倒な手続きも丸投げでできるのか
といった点こそが、知りたいことのはずです。
「理念」や「組織の成長」は素晴らしいですが、それが全面に出すぎると“自己満足”に見えてしまうことも。
ある顧問先の方はこう語ります。
「ホームページの内容がすごくシンプルで、“ご不明点はなんでもご相談ください”って書いてあって。すごくホッとしたんですよね。自分のことを優先してくれそうだなって」
この“安心感”が、税理士選びにおいて一番大切なポイントかもしれません。
実際、長く信頼されている税理士には、共通点があります。
それは、“顧客の視点に立って考えるクセがある”ということです。
・会計や税金が苦手な方にもわかりやすく伝える
・経費の判断も、一緒に考える姿勢で臨む
・「まずは話を聞く」スタンスを崩さない
こういった小さな積み重ねが、顧問契約の安心感につながります。
そして、そういう人はSNSでも自然と「お客様目線の発信」になっているものです。
華やかなアピールではなく、「どんなお客様の悩みに、どう応えたのか」。
そのストーリーこそが、信頼に直結するのだと思います。
税理士選びは、「規模」や「派手さ」よりも、「目の前の自分に向き合ってくれるか」が判断軸。
そこを見誤らなければ、きっと良いパートナーに出会えるはずです。
税理士を選ぶとき、一番のポイントは「矢印がどこを向いているか」です。
社内に向いている人よりも、自分のことを見てくれる人にお願いしたい。
だからこそ、SNSやHPを見るときも、「誰に向けて発信しているか」にぜひ注目してみてください。
そこに“あなた”がいるかどうか。
それが、信頼できる税理士の見極め方だと思います。
当事務所では、ひとり社長の方が気軽に相談できるよう、普段から「難しい言葉は使わず、まずはお話を伺うこと」に重点を置いています。
税理士との相性に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
当事務所と顧問契約をご検討いただける方は、下記よりお問い合わせください。
お問い合わせ・ご相談は、お問合せフォームもしくはチャットワークにて受付しております。
まずはお気軽にご連絡ください。
受付時間 | 10:00〜18:00 |
---|
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
---|