ひとり社長と顧問税理士の「年に2回の定期面談」とは?

「税理士との定期面談って、実際にどんなことを話すの?」

ひとり社長の方から、よくこういったご質問をいただきます。

たしかに、「年に2回の面談付き」と書かれていても、その中身がイメージできないと、本当に必要なのかどうかも判断しにくいですよね。

結論から言えば、面談の時間は“何を話すか”がすべてです。
単なる「税務の確認」や「節税の提案」だけで終わってしまえば、もったいない。

私自身、ただ税金の話をするだけでなく、社長ご自身の考えや方向性を一緒に整理していく場として、この時間を活用しています。

今回は、そんな「定期面談で話すこと」について、具体的にお伝えしていきます。

1. 数字をもとに納税予測と節税提案を行う

まず基本となるのは、やはり数字の確認です。
「現時点の利益状況」「納税予測」「節税提案」など、会計データをもとに整理していきます。

このときに、「車を買ったほうがいいですか?」「〇〇を経費にできますか?」といったご相談も多くあります。

ただ、節税には限度がありますし、どの税理士に相談しても結論はだいたい同じになります。

だから私は、節税の話ばかりに終始せず、社長が今の働き方に「やりがいを感じているか」という点に意識を向けるようにしています。

2. 会計が整っていなければ、対話の土台が崩れる

とはいえ、どんなに意義のある話をしようとしても、会計の中身が崩れていては対話が成り立ちません。

取引の記帳が遅れていたり、口座残高と合っていなかったり、多額の役員貸付があったり。
そういった状態では、未来のことを考える以前の問題です。

まずは会計が整っていること。
これがあってはじめて、数字をもとにした対話ができるようになります。

私は「面談=雑談」ではなく、経営と向き合うための土台作りからサポートしたいと考えています。

3. お客様の経営の状況を、じっくり傾聴していく

会計がきちんと整っている前提のもとで、私はお客様の経営状況をじっくりと聞かせてもらっています。

今どんなことに悩んでいるのか。
日々の仕事にやりがいを感じられているか。
これからどんな働き方を目指したいのか。

そういったことを対話の中で整理していくことで、数字の話では見えなかったその人の軸や価値観が見えてくることがあります。

私にできるのは、そのプロセスに静かに寄り添うこと。
人に話すことで思考が整理される、そんな時間になればと思っています。

4. やりがいを持って働けるかどうかが、結局いちばん大きい

私はひとりで税理士をしていますが、この仕事は単調になりやすい側面があります。

申告書の作成も、慣れてくればある程度パターン化していく。
そして今では、目を見張るような節税策というのも、ほとんど存在しません。

そうなると、ただの作業代行になってしまう。
もちろん、それを求められる場面もありますし、否定する気はありません。

でも、人は本質的に「やりがい」を求めるものだと私は思っています。

だからこそ、私はこの仕事の中で、ひとり社長の相談役でありたいと考えています。

お金は後からついてくる。
やりがいを持って働けているかどうか。
それが、いちばん大事なことだと私は考えています。

まとめ:「年に2回の定期面談」は、自分を問い直す時間でもある

「年に2回の定期面談」は、納税予測や節税の確認をする場であると同時に、
ひとり社長であるあなた自身が、「やりがいを持って働けているか」を見つめ直す時間でもあります。

会計をきちんと整えたうえで、数字を通じて本音を言葉にする。
節税だけで終わらず、今後の働き方や価値観をともに整理していけるように。

私は、そのプロセスにしっかりと伴走していきたいと思っています。

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