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ひとり社長専門オンライン税理士がエッセンシャル思考から学んだ“やるべきこと・やらないこと”
最近、一冊の本に出会い、仕事の進め方を根本から見直すきっかけになりました。
それが『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン著)です。
本書では「より少なく、しかしより良く(Less but better)」という言葉が繰り返し登場します。
これは、ドイツのプロダクトデザイナーであるディーター・ラムスの哲学をもとにした言葉で、税理士業にもそのまま当てはまります。
自分は今、本当にやるべきことに集中できているのか?
この問いを突きつけられてから、私は仕事の内容と顧問契約のあり方を明確に再定義しました。
この記事では、**ひとり社長専門オンライン税理士としての「やるべきこと・やらないこと」**を、実際の運用と考え方に基づいてご紹介します。
かつての私は、顧問先から頼まれたことを何でも引き受けていました。
「それも料金内でやっておきますよ」「あとでまとめて処理しておきますね」──
そんなふうに、曖昧な線引きのまま業務範囲を広げていたのです。
しかし、エッセンシャル思考にはこう書かれています。
「すべてにイエスと言うことは、最も大切なことにノーと言っているのと同じだ」
私はこの一文に、完全にやられました。
対応範囲を無制限に広げた結果、深く関わるべき社長との関係が浅くなり、思考と提案に費やす時間が奪われていたことに気づいたのです。
それは、サービスでも親切でもなく、ただの迷走でした。
現在、私は対応方針を次のように明確に定めています。
電話対応は、どうしても文字で伝わらないときのみに限定
Zoom面談は、年2回(決算期・年末調整期)に限定
記帳代行は、必要に応じて対応(効率化のため積極的に活用しています)
“ついでにこれも”というお願いベースの無料対応はお断り
日々のやり取りは、チャットと画面共有で完結
これは「手を抜いている」のではなく、本当に価値ある業務に集中するための仕組みです。
すべてに応じるのは親切に見えて、実は誰にとっても良くない。
必要なことだけに絞ることで、関わる社長への貢献度が一気に高まりました。
「節税できますか?」「どこまで経費で落とせますか?」──
多くのひとり社長が税理士に求めるのは、こうした表面的な相談です。
しかし本当に必要なのは、“経営判断のための数字の見方”を一緒に育てることだと私は考えています。
たとえば、
今月の広告費は適切か?
外注費が利益を圧迫していないか?
法人化の判断は正しかったのか?
こうした問いに答えるには、試算表や資金繰り表を“自分の言葉で読める力”が必要です。
私は、マネーフォワードの画面を共有しながら、経営の現状を一緒に可視化しています。
**税理士の本質的な役割は、「処理すること」ではなく、「判断のための視点を提供すること」**です。
「この顧問先は何も言ってこないから楽だ」
以前の私は、そんなふうに思っていました。
でも、連絡がないのは「満足しているから」ではなく、
「何も期待していない」「諦めている」場合もあるのです。
エッセンシャル思考ではこう語られています。
「自分にしかできないことだけをやる。それ以外は、仕組み化するか、手放せ」
私は今、「対話が成立し、数字に向き合えるひとり社長」とだけ関わるようにしています。
それは決して“効率化”のためではなく、お互いにとって成長につながる関係性を築くためです。
「なんでもやってくれる税理士」よりも、
「必要なことを明確に伝えてくれる税理士」の方が、信頼されます。
サービスを増やせば一時的な満足感は得られるかもしれません。
しかし、それはすぐに“無駄なサービス提供”につながり、結果として“無駄な顧問料”をいただくことにもなりかねません。
当事務所では、次のような運用ルールを明確にしています。
電話対応は、どうしても文字では伝わらない場面に限定
Zoom面談は、年2回に集約(決算・年末調整などの節目)
記帳代行は、必要に応じて実施(むしろ業務効率化の要)
日々のやり取りは、チャットと画面共有が基本
こうした体制によって、情報のズレも、思考のズレも最小限に抑えています。
「やること」を決める前に、「やらないこと」を決める。
これこそが、エッセンシャル思考が教えてくれた最も大きな学びです。
私はその考え方を、税理士業に徹底的に落とし込みました。
そして、同じように「本当に必要なことに集中したい」と思っているひとり社長とだけ、関わっていきたいと考えています。
今の顧問税理士との関係に違和感がある方、あるいはこれから税理士を探そうか迷っている方は、まずは下記よりお問い合わせください。
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