ひとり社長がマネーフォワードで会社設立して感じた限界|

オンライン税理士の実体験

ひとり社長がマネーフォワードで会社設立して感じた限界|オンライン税理士の実体験

マネーフォワードクラウド会社設立を使えば、自分自身で会社設立の手続きを完了させることも可能です。最近はfreeeなどと並んで、オンラインで手軽に登記準備ができるようになってきました。

とはいえ、実際にその流れを税理士である私自身が体験してみて感じたことは、設立手続き自体よりも、その後にくる税務・経理・届出の対応のほうがずっと大変だということ。特に、ひとり社長として初めて法人を立ち上げる場合は、日々の業務と並行してやるには相当な負荷があります。

この記事では、私がマネーフォワードを使って会社を設立した一連の流れと、その過程で気づいた「自分でやる場合の限界」についてリアルにお伝えします。

税理士目線でありながら、実体験ベースでまとめた内容なので、「これから会社を設立しようと思っているけど、自分でやるか、誰かに頼むか迷っている」方にこそ、参考になるはずです。オンライン完結で相談できる税理士を探している方にとっても、参考になる内容を意識しました。

1. 自分で会社設立した理由

つい先日、私は自分自身で会社設立を行いました。

その理由は2つあります。今後、税務以外の事業も法人として展開していきたいと考えていること。そして、これまでお客様から会社設立の相談を受けた際には提携する司法書士に依頼していましたが、一度は自分で全体の流れを経験しておくべきだと考えたからです。

最近では、「会社設立freee」や「マネーフォワード会社設立」などのサービスを使えば、自分で会社設立を進めることも可能になってきました。

ただ、それが「本当に最適な選択だったのか」は、やってみないと分からないものです。特にひとり社長の場合、自分ひとりで事業・経理・登記のすべてを判断して動く必要があるため、思った以上に心理的な負担が大きくなります。

2. 会社設立を自分でやってみて分かったこと

実際に自分で会社設立をして感じたのは、時間がかかるうえに、想像以上に細かい知識や注意点が必要だということです。

今回やってみて、「これはやっぱり専門家に任せたほうが合理的だな」と実感しました。

もちろん自分で手続きを進めること自体は可能です。ただ、調べる時間・書類作成の手間・ミスによるやり直しなど、創業初期の貴重な時間を消耗してしまうのはもったいないと感じました。

なにより、「この書類で合ってるのか?」「登記がちゃんと受理されるのか?」といった不安を感じながら進めるプロセスは、精神的にも消耗します。ひとりで立ち上げる社長にとって、これは本業に集中すべきタイミングで非常に無駄が多いと痛感しました。


3. 登記手続きの流れとマネーフォワード活用

まず決めたのは、株式会社にするか合同会社にするか、そして出資金額や役員構成です。

今回はコストを重視し、合同会社を選択。登録免許税などが株式会社より大幅に安く済みます。

出資比率は私が99,999円、友人が1円を出資し、共に役員となりました。出資金は通帳振込ではなく領収書対応としましたが、後に法人口座へ実際に入金しました。

定款作成にはマネーフォワード会社設立を使用し、画面に沿って入力するだけで雛形が完成。

その後は、提携する行政書士による電子定款認証。データはメールで届き、CD-Rに保存して法務局へ提出します。

申請時には印鑑証明、収入印紙、領収書、各種書類の印や綴じ方などの決まりもあり、案内を見落としてばらばらの状態で提出してしまったのは反省点です。

ちなみに、今回初めて「法人印」の注文から始めたのですが、印鑑を3種類作る(実印・銀行印・角印)ということすら最初はよく分からず、調べるのに時間がかかりました。こんな些細なところでもつまずくのが、ひとり社長の設立あるあるだと感じました。

4. 設立後の手続きと「結局、税理士は必要か?

登記が完了すると、会社設立届や社会保険の新規適用届、銀行口座開設など、多くの手続きが発生します。

このとき、登記簿謄本や印鑑証明などの準備も必要で、窓口や郵送での提出など、思った以上に手間がかかりました。

私は税理士としてこの手続きをある程度把握していたから対応できましたが、「自分でやるには限界があるな」と痛感しました。

法人設立直後はやることが多く、経理や税務に慣れていないと、設立後数ヶ月で大きなミスをしてしまう可能性があります。

たとえば、資本金の処理ミス、消費税の届出漏れ、会計ソフトの設定ミスなど、どれも数年後に大きなリスクにつながる問題です。オンライン完結で対応できる税理士が伴走していれば、こういったトラブルは確実に防げると改めて感じました。


まとめ:自分で設立できても、ひとり社長には“その後”がある

ここまで、マネーフォワードを活用して私自身が会社設立を行った実体験をもとに、流れや気づいたことを率直にお伝えしてきました。

結論としては、「できるけど、時間がかかりすぎるし、設立後の手続きを考えると専門家に任せた方が合理的」というのが正直な感想です。

実際、設立後には税務署や市区町村、年金事務所などへの提出物が待っており、さらに経理や帳簿の整備、資金繰りの見通しなど、「やっておくべきこと」は山ほどあります。

特にひとり社長は、設立後すぐに営業や仕入れに取りかかる必要がありますから、書類対応に手を取られている場合ではありません。税理士に最初から関わってもらうことで、スタートダッシュのスピードがまったく違ってきます。

もしあなたが「設立まではなんとかなるけど、その後が不安」という状態なら、当事務所のような税理士に早めに相談しておくことで、手戻りや無駄な時間を減らすことができます。

当事務所との顧問契約をご検討いただける方は、下記の初回無料相談フォームよりお気軽にお問い合わせください。

初回無料相談のお問い合わせはこちら

お問い合わせ・ご相談は、お問合せフォームもしくはチャットワークにて受付しております。

まずはお気軽にご連絡ください。

定休日
土曜・日曜・祝日

お気軽にお問い合わせください

フォームでのお問い合わせは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

アクセス

住所

〒170-0004
 東京都豊島区北大塚1-19-12
コルティス大塚6F-01

営業時間

10:00〜18:00

休業日

土曜日・日曜日・祝日