税理士が引退したらどうする?ひとり社長の次の選び方と手続き

「先生、今年いっぱいで引退することにしたんです」

長く付き合ってきた税理士からこう告げられたら、多くの社長は困ってしまうと思います。実際、税理士業界は高齢化が進んでいて、この場面はこれからますます増えます。

でも、先に結論を言います。税理士の引退は、困りごとではなくチャンスです。

なぜ「チャンス」なのか

長い付き合いの税理士との関係は、安心感がある一方で、やり方が固定されがちです。紙の資料、電話中心の連絡、対面の面談。それが当たり前になっていなかったでしょうか。

引退は、この当たり前をリセットして、今の自分の仕事のやり方に合った税理士を選び直せるタイミングです。

「紹介された税理士」で失敗する3つの思い込み

引退する税理士から後任を紹介されるケースは多いです。ただ、そのまま受け入れる前に、3つの思い込みを疑ってください。

思い込み①「紹介だから安心」

紹介は、腕の保証ではあっても、相性の保証ではありません。前の先生と仲が良かった税理士が、あなたに合うとは限りません。

思い込み②「前と同じタイプが楽」

前の先生が電話と対面中心なら、紹介される方も同じスタイルのことが多い。つまり「今までの不便」ごと引き継ぐ可能性があります。

思い込み③「税理士なんてどこも同じ」

連絡の速さ、チャット対応、クラウド会計への強さ。実際には、事務所によって仕事のやり方はまったく違います。

今の時代に合った税理士の選び方

ひとり社長なら、次の3点を基準にすると失敗しにくいです。

  • 連絡手段:チャットで気軽に聞けるか(電話のアポが毎回必要だと消耗します)
  • 資料のやり取り:PDFや写真で完結するか(紙の郵送が前提だと手間が続きます)
  • 自分の規模への理解:ひとり社長・小規模法人の顧問経験が豊富か

引き継ぎの手順(意外とシンプルです)

税理士の変更は、大ごとに見えて、実際の手順はシンプルです。

  • 手元の書類を確認する(直近の決算書・申告書など)
  • 会計ソフトのデータの状態を確認する
  • 新しい税理士に、今の状況とやりたい形を伝える

引き継ぎの実務は、新しい税理士側がリードしてくれるのが普通です。「引き継ぎが大変そう」を理由に、合わない選択をする必要はありません。

まとめ|「次の10年」に合う相手を選ぶ

税理士の引退は、寂しい出来事かもしれません。でも、次に選ぶ相手とも、これから何年も付き合うことになります。過去の延長ではなく、「次の10年の自分の仕事のやり方」に合う相手を選んでください。

当事務所は、チャット中心・オンライン完結で、ひとり社長専門にサポートしています。「先生が引退することになって、次を探している」という方は、今の状況ごと気軽にご相談ください。

執筆者:海老名佑介(税理士)
ひとり社長専門のオンライン税理士。無駄なサービスで無駄な顧問料をいただかないことをポリシーに、チャット中心のやり取りで全国のひとり社長をサポートしています。

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