「付き合いだから仕方ない」
「ここで断ったら、角が立つかもしれない」
「とりあえずやっておいた方が無難だよな」

そうやって“なんとなく”の判断を積み重ねて、いつの間にかストレスや疲労がたまっていた——
そんな経験は、ひとり社長なら誰しもあると思います。

自分自身、ひとり社長専門のオンライン税理士として、いろんな人との関係や案件に向き合ってきました。
その中で「これは本当に意味があるのか？」と感じるやり取り、正直少なくありませんでした。

そんなとき、自分の考え方を根本から変えてくれたのが、『エッセンシャル思考』という一冊でした。
この本が教えてくれたのは、「なんでも受け入れる」のではなく、「本当に大事なことだけに集中する」という発想。

この記事では、自分が実際にどんなふうに考え方を切り替えてきたか、そしてそれがひとり社長の皆さんにもどう役立つのかを、具体的にお伝えしていきます。
「断るのが苦手」「しがらみが多くて本業に集中できない」と感じている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

『エッセンシャル思考』の一番の本質は、「やらないことを決めること」です。
でも実際には、これが一番むずかしい。

税理士という仕事柄、相談を受けたり、紹介を頼まれたり、軽く雑談に付き合ってほしいと言われることも多々あります。
以前の自分は、それらをほとんど断れませんでした。
「お世話になっているから」「関係を悪くしたくないから」といった気持ちに引っ張られていたんですね。

でも、それを積み重ねた結果どうなったか。
本来向き合うべきお客様との時間が減り、自分の中で「なんのために仕事してるんだっけ？」とわからなくなってきたんです。

エッセンシャル思考は、そんな自分に「やらない勇気」をくれました。
むしろ、何でも引き受けてしまうことこそ、相手にも自分にも不誠実なのだと気づかされました。

これまでの経験でわかったのは、「やたらと付き合いを求めてくる人」ほど、自分の成長を邪魔してくるということ。

たとえば、

• 無料で何度も相談してくる元知り合い

• 紹介だけして「恩を返せ」と迫ってくる人

• 自分の基準だけで「もっとちゃんとやって」と要求してくるお客様

こうした人たちは、はたから見ると“関係者”に見えるかもしれませんが、実際にはあなたの時間も心も奪ってきます。

エッセンシャル思考を取り入れてからは、そういう関係をどんどん整理しました。
「その人との関係がなくなると困るか？」と自分に問いかけ、答えがNOなら、静かに距離を取るようにしたのです。

その結果、お客様との質の高いコミュニケーションが増え、本当に大切にしたい人たちに集中できるようになりました。

エッセンシャル思考の真骨頂は、「選択肢の中で最良のものだけを選ぶ」という考え方です。
これは、ひとり社長の意思決定にもそのまま使えます。

「なんとなく周りがやってるから」
「波風立てたくないから」
こうした理由で選んだ仕事や人間関係が、後になって足かせになります。

一方で、「自分は何を大事にしたいか？」を基準に選ぶと、仕事に対する満足度も高くなります。
自分の場合、「ひとり社長が、自分の力で前進できるようなサポートをしたい」という思いがある。

だからこそ、それと関係ない無駄なやり取りや、“お願いベース”のサービスには、今は一切関わらないと決めています。
その方が、残るお客様との関係性が深まり、結果的に顧問契約の満足度も高まっていると感じます。

ひとり社長こそ、「やらないこと」を決めるべきです。
なぜなら、あなたの時間とエネルギーには限りがあり、その一滴一滴が、会社の未来を左右するからです。

自分自身、ひとり社長専門オンライン税理士として、多くのしがらみや雑務に悩んできました。
でも、『エッセンシャル思考』という考え方を取り入れてからは、「誰と、どこに時間を使うか」を意識的に選ぶようになりました。

その結果、お客様との信頼関係はより深く、そして自分の働き方にも納得感が持てるようになったのです。

当事務所では、ひとり社長の皆さまが“本当に大事なこと”に集中できるよう、無駄なやり取りを省いたオンライン完結型の顧問スタイルをご提案しています。

今の顧問税理士との関係に違和感がある方、あるいはこれから税理士を探そうか迷っている方は、まずは下記よりお問い合わせください。