世の中では、「拡大こそが成長だ」と言われることが多いです。

人を雇い、サービスを広げ、売上を上げていく。
でも私は、ひとり社長専門オンライン税理士として仕事をしてきて、むしろ“拡大しない”ことが正解になる場面のほうが多いと感じています。

なぜ、拡大がかえって衰退につながるのか？
そして、なぜ私はひとり社長にこだわっているのか？
今回は、そんな働き方の背景をお話しします。

「もうそろそろ人を雇ったら？」
「外注して、もっと手を広げたら？」
「税理士法人にして、若手を育てたらいいのに」

ありがたいことに、そんな声をかけていただくことがあります。
でも正直なところ、ひとり社長専門オンライン税理士として、今が一番自分の強みを発揮できていると感じています。

世の中には、「拡大こそが成長」という空気があります。
特にSNSでは、月商◯◯万、年商◯億、メンバー◯人…という数字が並びます。
でもそれって、本当に自分に必要な成長でしょうか？

私も一時期、「自分もそうしないと取り残されるのでは？」と焦ったことがありました。
でも、そう思って手を広げようとしたときに、少しずつ本来の軸がブレていったんです。

以前は「できるだけ応えたい」と思って、いろんな対応をしていました。

・電話がいいと言われたら電話
・月に何回も面談を希望されたら対応
・税務以外の相談にもなるべく付き合う

でもその結果、他のお客様への対応に時間が回らなくなり、自分も疲弊していきました。

今は「やらないこと」をはっきりさせています。

・電話対応は原則ナシ（やむを得ない場合のみZoom）
・面談は年2回まで
・業務範囲外の内容は別料金

そしてこれを、最初の段階できちんと説明します。

すると、お客様のほうでも「これはこの範囲でお願いしよう」と理解してくださり、結果として良好な関係が長く続くようになりました。

ひとり社長専門オンライン税理士として思うのは、
やらないことを明確にすることは、冷たさではなく、信頼感につながるということです。

ひとり社長の多くは、日々、実務も経営も自分ひとりでこなしています。
その中で、「これ以上手を広げたら、全部が崩れる」と直感している方も多いはずです。

でも周りを見ると、
「人を増やすのが正解」
という声があふれていて、なんとなく焦ってしまう。

でも、それは本当に“あなたにとって”必要な選択ですか？

私自身、ひとり社長専門オンライン税理士として、ずっと「無理のない規模感」を大事にしてきました。
だからこそ、余計なストレスなく、しっかりとお客様に集中できます。

チャット対応にしているのも、
・思いつきの返答ではなく、きちんと考えた回答ができるように
・お互いに履歴が残るので、ミスや誤解を防げるように
という実務的な理由からです。

Zoom面談は年2回にしているのも、
・本当に話し合うべきテーマを、しっかり時間を取って話すため
・面談依存にならず、日常のやり取りは効率的に済ませるため

すべて、「少数精鋭で価値を高める」ための判断です。

拡大が悪いわけではありません。
でも、それが「なんとなくの空気」や「焦り」によるものであれば、それは自分の足を引っ張る原因になり

ひとり社長には、ひとり社長の戦い方があります。
大きくせず、無理せず、それでもちゃんと利益を出して、続けていける体制を作る。
それが結果的に、お客様の満足度にもつながります。

ひとり社長専門オンライン税理士として、私は今後もこのスタイルを貫いていきます。
対応件数は多くありませんが、ひとりひとりにしっかり向き合い、質の高いサービスを提供していきます。

今の顧問税理士との関係に違和感がある方、あるいはこれから税理士を探そうか迷っている方は、まずは下記よりお問い合わせください。